先日、80代の父が一人で近くの店に買い物へ出かけた際、道路で転倒するという出来事がありました
幸い大きなけがはなく、今は普段どおりの生活を送っています
でも、あの日の出来事は、私たち家族にとって、『高齢になっても一人で行動できるから大丈夫』という考えを見直すきっかけになりました
そして何より、父を助けてくださった皆さまへの感謝をこの場を借りてお伝えしたいと思います
元気な父に起きた、思いがけない出来事
父は80代ですが、介護認定も受けておらず、母と二人で元気に暮らしています
私も近くに住んでいますが、普段は自分たちで買い物にも行きますし、週に2回ほどウォーキングもしています
家で過ごすことが多いとはいえ、友人と喫茶店やランチに出かけたり、元気に暮らしています
私は週に1回は様子を見に行ったり、LINE電話をしたりして、気にかけてはいます
父は1年前には、一人で泊まりがけで東京へ行き、兄弟や友人に会って帰ってくるほど元気です
道路の真ん中で転倒
その日の夕方、父は一人で買い物へ出かけました
途中、信号のない片側一車線の道路を横断しようとしたそうです
遠くに車は見えていましたが、「今なら渡れる」と判断したとのこと
ところが道路の真ん中で転倒してしまいました
しかもとっさに手をつくことができず、おでこからコンクリートへ打ちつけてしまったそうです
後から父は、
「体を動かそうとしても動かなかった。あの瞬間、『もう車にはねられて死ぬんだ』と思った」
と話してくれました
その言葉を聞いた時、家族として胸が締め付けられる思いでした
助けてくださった皆さま、本当にありがとうございました
幸い、車を運転されていた方が父に気付き、すぐに車を止めて駆け寄ってくださいました
さらに反対車線や後続車の方々も降りてきてくださり、4〜5人で父を道路脇まで運んでくださったそうです
「意識はあるか」
「救急車を呼んだ方がいいのではないか」
と、皆さんが父のために相談してくださったと聞きました
その後、お一人の方が実家へ電話をくださり、母が迎えに行くことができました
あの日、助けてくださった皆さまのおかげで、父は命を落とさずに済みました
本当にありがとうございました
お名前も連絡先も分からず、直接お礼をお伝えすることはできませんでした
この場を借りて、心より感謝申し上げます
皆さまの温かい行動を、私たち家族は一生忘れません
この出来事で考えさせられたこと
父は幸い、その後も元気に過ごしています
けれど今回のことで、「元気だからまだ大丈夫」と思い込むのは危険なのだと痛感しました
年齢を重ねると、とっさに手が出なかったり、体が思うように動かなかったりすることがあります
普段元気に歩いている人でも、転倒は突然起こるのだと改めて感じました
一方で、「もう一人では出かけないで」と言ってしまうのも違う気がしています
歩かなければ体力が落ち、外へ出る楽しみまで失ってしまうかもしれません
安全と自立、そのバランスの難しさを改めて考えさせられました
両親が年齢を重ねるにつれ、家族として考えさせられることが増えました
以前、両親が道の駅の券売機の前で困ってしまった時のことも記事にしています

家族で話し合ったこと
今回の出来事をきっかけに、父は信号のない道路は渡らず、遠回りになっても信号のある横断歩道を利用すると話していました
またウォーキングも、できるだけ母と二人で行ってほしいと伝えました
思うようにはいきませんが、少しずつでも安全な行動につながればと思っています
家族で違った出来事の受け止め方
実は私がこの出来事を知ったのは、事故の翌日の朝でした
「お父さんが昨日転んだの。首が痛くてあまり動かせないの」
母からそう聞いた時は、
「どうしてその日に連絡してくれなかったの?」
と本当に驚きました
幸い命に別状がなかったからこそ翌日の電話だったのですが、家族としては、転倒や体調の異変があった時には、その日のうちに知らせてほしいと伝えました
念のため病院を受診
電話をもらってすぐに実家を訪れました
首があまり動かせないということだったので、私の車で病院に連れていきました
日曜日だったので、当番医の整形外科を受診し、レントゲンなどで診てもらいました
幸い大きな異常はなく、頭に気になる症状が出たら脳神経外科を受診するようにと説明を受けました
首の動きにくさは、しばらく続きましたが、日に日に回復し、今では普段どおり元気に過ごしています
もしもの時のためのスマホ
もう一つ考えたのが、スマホのことです
父は普段、散歩や近所への買い物ではスマホを持ち歩きません
本人は、
「持っていたら壊れていたかもしれないから、持っていなくて良かった」
と話していました
でも私は逆に、こういう時こそ家族へ連絡するために持っていてほしいと思いました
幸い今回は近くに助けてくださる方がいて、実家にも電話をしていただけました
でも、もし周りに誰もいなかったら、と思うと、やはりスマホは大切だと感じています
おわりに|高齢の親の安全と自立を考える
今回、父は本当に運が良かったのだと思います
そして何より、見ず知らずの父に迷わず手を差し伸べてくださった皆さまのおかげで、今もこうして家族と笑って過ごすことができています
高齢の親に「一人で出かけないで」と言うのは簡単です
でも、自由に外へ出ることは健康や生きがいにもつながります
安全を守りながら、その人らしい生活を大切にするにはどうしたらいいのか
私自身、まだ答えは見つかっていません
今回の出来事は、私たち家族に「元気だから大丈夫」と思い込まないことの大切さを教えてくれました
できる対策を少しずつ積み重ねながら、父がこれからも元気に、自分らしく過ごせるよう見守っていきたいと思います
そして最後にもう一度
あの日、父を助けてくださった皆さま、本当にありがとうございました

